1999-01-01から1年間の記事一覧
ダイアローグ、4つ、7人が、まず前提され/追いかけ回され/飛び掛かられ/無視され/操るものである。 男性が4人、女性が3人いる。この時、3組のヘテロなカップル+一人の男をわたしは想定する。3組のカップルの盛衰はストーリーを延長するが物語とはなら…
自転車だけのみちというものが自然とできることがある。 車には幅が狭すぎて、自転車や徒歩で通り抜けることができる、いわゆる抜け道。 その自転車みちは誰かの住宅の横をすり抜ける。 その住宅の人の近くを、なぜか夜遅く庭の植木に水をあげている傍を、ゆ…
「ちょっといい話」とは、その名の通り、アスパラにとってほんのちょっとだけいい話です。 「ものすごく嬉しかった」り「死ぬほど笑えた」り「お金が儲かった」話ではありません。 その瞬間がとおりすぎてしまうと、いともたやすく日常の中に埋もれてしまい…
深夜に自転車で徘徊していると踏切で工事をしていた。 遠くでドロロロと音がし、いかにも暴走中といった風情のバイクが3台やってきて、ボロロガオンとうなった。 工事現場の警備員は慌てて3台を押し止めようとするが、踏切工事は道路の真ん中で行われてい…
「ウソだ! こんなの“スターウォーズ”じゃない!」ルークは絶叫しながら飛び起きた。 慌てて取り押さえたオビ=ワンは、「まあまあ、印象は人それぞれだから、細かいことは言うまいよ」とたしなめながら、ルークの腕を軽く叩いた。「おや、これはものすごい…
ルーク・スカイウォーカーの目の前にダース・ベイダー*1がいた。ルークは迷わずライトセイバー*2を滑らかに抜き放った。それは太く低い、ヅーッンン……という音を発した。と、ルークはダース・ベイダーの右翼で腕を組んでいるダース・モール*3に気がついた。…
「ったく、あいつと兄弟だなんて信じられないよ」ルークがぶつぶつ言いながら戻ってくると、オビ=ワンはR2とクリーチャーチェス*1の最中であった。 「ルーク、戻ってきたか。2勝2敗だ」オビ=ワンは嬉しそうに言った。 「R2、手加減は、わからないよ…
「ルーク、理解できたよ。いま時間いいかね」オビ=ワンはすっきりした顔をしていた。 「げ、ベ、便、いやマイマスター。さっきトイレに入ったばかりではありませんか」ルークは、オビ=ワンの理解の速さもそうだが、トイレの短さに驚いていた。 「ああ、お…
「マイマスター、オビ=ワン。昨日の続きですが」目覚めたばかりのルークは赤い目でオビ=ワンに話しかけた。 「寝不足だな、ルーク。ジェダイにねぐせは禁物だ。そのねぐせが気になるあまり、正しい判断を狂わせる。まず、わたしからおまえに聞きたいことが…
「ルーク。“スターウォーズ”の主人公は誰かな」オビ=ワン・ケノービ*1はミレニアム・ファルコン号*2の中で、ルーク・スカイウォーカー*3にも確かにそう尋ねたはずだった。“はず”というのは、その質問をいつしたのかはっきりと思い出せないからだ。 「はい、…
ひととおり全ての意見をよむと、発言者の年齢、職業のばらつきから、誰もが大学教育に対して多大な期待を寄せていることがわかる。200余りの意見それぞれに含まれる、冗長な箇所や言葉足らずな箇所を棄捨補足し、その要約を薄目で眺めてみると、気になる…
人類初の有人宇宙飛行を経験したガガーリン (Yurii Alekseevich Gagarin, 1934-1968) は、地球に帰還した際「地球は青かった」と述べたと伝えられている。 観測的知識をまとめることにより「地球は丸い」ということが人口に膾炙していたが、初めて宇宙より丸…
帰省中の北海道は暑く、いつも半袖と短パンで過ごしていた。 短パンから覗かせたわたしのふくらはぎを見て、父がふと言った。 「おまえ、頼もしい足してるな」