この、映画『アンダーワールド』のあらすじはネタばれをたいそう含んでいますが、映画を楽しめる程度に微妙に捻ってあります

ャスト

メロン
ヴァンパイア族の戦闘員、女。有能な元人間。
イケメン
医師、男。
ハスカップ
狼族の族長、男。400年前に殺されたらしい。
キウイ
ヴァンパイア族の族長、男。メロンを将来の伴侶にとたくらむ。
秋茄子
ヴァンパイア族三長老の一人、女。
冬瓜
ヴァンパイア族三長老の一人、男。メロンをヴァンパイアにした張本人。
春菊
ヴァンパイア族三長老の一人、男。
イカ
ヴァンパイア族、女。肝心なところでストーリーを加速させる、割と重要な美人。


ロンはヴァンパイア族の戦闘員として、狼族を殺すため夜なよな活動していた。今夜も狼族を2名発見し、さっそく同僚と地下鉄で待ち伏せをする。そこでメロンは人間の男イケメンと目が合った。現れた狼族と激しい銃撃戦を展開したメロンは、なぜ狼族の抵抗がこれほど激しいのかを不審に思い、それは狼族の族長ハスカップがまだ生きているからではないかと仮定する。ヴァンパイア族の族長であるキウイに自分の仮定を問いただすメロン。だが、ハスカップの生存はキウイにあっさり否定された。ハスカップに止めを刺したのは他ならぬキウイだったのだ。「そんなことよりもメロンはドレスで正装すべきだ。なぜならヴァンパイア族の三長老の一人、秋茄子をおまえも出迎える必要があるからだ」というキウイ。


んな族長の言葉を無視し、地下鉄に現れた狼族を記録していた録画をチェックしていたメロンは、画面中に人間の男、イケメンを発見した。そういえば地下鉄でメロンはイケメンと目が合ったが、狼族はこの男を追っていたのではないだろうか?
 そう仮定したメロンはさっそくイケメンの住所を探し当て彼と会う。そこへ現れる狼族の男。やはりイケメンは狼男に追われていたことを確信したメロンは、手際よく狼族の男にダメージを与えるも、イケメンはその男に肩口を噛まれてしまった。車でイケメンのアパートを脱出するメロンとイケメン。その後を追ってきた狼族の男の一撃で気を失ったメロンは、イケメンとともに車ごと池へと落ちてしまった。イケメンはメロンを車から助ける。


命を取り留めたメロンは、イケメンをヴァンパイア族の館に連れ帰る。メロンはキウイの叱責を受けた。「ヴァンパイア族は人間と接触してはいけないのだ」というキウイに、メロンは「彼は命の恩人よ」と食い下がる。「それはそれ、掟は掟なのだ」 館のイケメンに近づくヴァンパイア族のスイカ。スイカはイケメンの体にある傷が狼族につけられたものであることに気がついた。スイカの様子に驚いて逃げるイケメン。「あいつ狼になるわ」とメロンに忠告するスイカ


ロンはヴァンパイア族の歴史を紐解く。400年前、ヴァンパイア族長のキウイは、狼族長のハスカップを倒しその腕の浮き彫りを証拠として残した。族長がいなくなった狼族を殲滅するためにメロンはこれまで戦ってきた。しかし、イケメンのアパートに現れた狼族の男がつけていたネックレスは、まさに狼族長ハスカップのものではないか。そう確信したメロンは、ヴァンパイア族三長老の一人である冬瓜を、一族の掟を無視して目覚めさせる。長老の冬瓜は急な目覚めに怒り、キウイに状況を確認するも要領を得ず、メロンを幽閉する。しかしメロンはスイカの助けを得てヴァンパイア館を抜け出し、イケメンを秘密の部屋に閉じ込めた。イケメンが狼に変化するのは今日の満月に違いない。


ロンは真実を知るためにヴァンパイア館へ戻る。その頃、狼族長ハスカップは軍隊を組織し、一方は三長老の一人秋茄子を襲ってそのからだ中の血を抜き、もう一方はヴァンパイア族の館を襲う。狼族を撤退させ、生き残った一人に事情を聞くメロンと冬瓜。狼族長のハスカップはまだ生きていて、それはキウイとの協定が結ばれているからだ。狼族が追いかけているイケメンは、血筋がよいから狼族とヴァンパイア族の血を混ぜ合わせる触媒として利用するつもりだ。両族の血が混じれば、かなり強力な化け物が出来上がるが、そいつはヴァンパイア族を滅ぼすだろう、云々。しかし、狼族とヴァンパイア族のこの泥沼の戦いが痴情のもつれをきっかけにして始まったとは、そうと知ったみんなはがっくり力を落とし、張本人の冬瓜は無表情だ。


て、狼族に奪われたイケメンを取り戻すために、メロンは狼族の本拠地に乗り込む。しかし、多勢に無勢な上に、人間と接触した掟破りで冬瓜にも狙われることになっちゃったメロンは、即座にやられたイケメンの血を吸うと同時にヴァンパイア菌を移し、その目でイケメンが狼でもヴァンパイアでもないよくわからないものに変化したのを見る。さらに、イケメンが長老の冬瓜を痛めつけたついでにメロンも冬瓜の頭を切って止めを刺した。だって、人間だった頃のメロンの家族を殺したのは冬瓜だし、また、狼族とヴァンパイア族との戦いのきっかけを作った冬瓜の娘もメロンに似ていたらしいから、それってなんだか一石二鳥、一挙両得って感じのカタキ討ちじゃない? とメロンは思ったかも知れない。


て、もう一人の長老、春菊は目覚めさせるヴァンパイアが誰もいないので、しょうがないから近くの狼族の死体の血を吸っている最中であった。


画「Underworld」は、上記のごとく“メロン”と“イケメン”との一目ぼれ物語ではありますが、“イケメン”の扱い方から考えると、「ロミオとジュリエット」をモチーフにしているわけではありません。