「超」怖い話Φ(ファイ)|加藤一編著|竹書房文庫|2012/08/31-2013/08/17
P223|自|4
筆者によるが、つじつまや些末な表現が気になってしまうのは、もうそれだけで読む気が失せる。読むけど
- 巻頭言
- (P3)三十巻目
- 気にはなったが、気にしない
- (P6)間野さんは、高松のホテルの室内からぶわっと風が吹き出てきたので、気にしないつもりが気になってしょうがない
- 引き金
- (P14)黒山君は、友人の恋人の友達の由香利と自殺現場に行った後、由香利が自殺したことを知る。自分も死にたい
- きつね
- (P26)吉井さんはアマチュア無線仲間といっしょに誰かの自社の保養所に忍び込み、花魁を見てから、アマチュア無線を止めた
- ゴンボ
- (P39)峰岸さんはとっても安い部屋を見つけたが、両隣も大家も変な人で、右手を舐められた
- 共に飛ぶ
- (P48)昌彦君は幼稚園の頃、ニホンオオカミと飛んだ
- 入る
- (P51)赤城さんは何かに『わたしはいるの』と言われ、実際数珠で追い出したかどうかわからない
- 誰?
- (P55)吉安さんは深夜の会社で女性から「ひろし」と呼ばれ気絶した
- 柱二題
- (P62)折笠君はお祖父さんの危篤時に陽炎の柱を見た。郷原さんは雪の柱を見た
- 家族の動揺
- (P69)和之君は、弟の正之君から頭の抉れた老人の話を明確に聞いた
- おくるみ
- (P75)菜莉子さんに、おくるみを抱いて電柱に立つ女が近づく
- 風二題
- (P92)大場さんは、枯葉が斜面を登るのを見た。久保田さんの顔に、風に乗って飛んできた毛玉がぶつかる
- 歓声
- (P94)大森さんが終電で帰宅すると、自宅までの登り坂の頂上で歓声を上げる足の塊を見た
- 盛夏夜
- (P98)笹尾さんが釣りをしてたら、橋の上からゴミ袋が投げ落とされた
- 警告
- (P102)片岡君は白い布で目隠しをした髪の長い女性を見た
- タノクラ
- (P105)なぜか、タノクラという名前が同時に口から出た
- 夏祭り
- (P108)和香子さんはお祭りに行っていると、怪異に遭った母とやらが走ってきた
- 元旦
- (P112)橡川利明さんの父が死んだ元旦の朝
夜話 - (P115)今井さんは、人を殺した男の話を半信半疑で聞いていたが、その男が自宅にも来た
- 今だからこそ
- (P123)希さんは、高級車に乗った整った顔の男に拉致され、体中に傷を負い女たちの気配を感じた
- ウォーカー
- (P133)吉敷さんはウォーキング途中の畑の様子に注目し、やがてそれが主人の会社社長につながっているので困惑しているところ
- 壕
- (P142)日置さんは健一郎と浩二の三人でつるんだ穴の中で奇妙な体験をした後〈夢遊病〉になった
- また、会いたい
- (P155)太田さんが二十年ぶりに戻ってきた町で、かつていっしょに遊んだアサコちゃんを見た
左見右見 - (P158)あっちを見たり、こっちを見たりすること。また、あちこち様子をうかがうこと
- アオイホノヲ
- (P163)笹井さんはアパートの隣の町工場の老人を自室で見た
- 死神
- (P169)若菜さんの高校のクラスメートに〈死神〉と
渾名 された女子がいた - 粘土細工
- (P174)理美さんの妹が粘土で〈おかあさん〉の顔を作ると、父があわてて叩き潰した
- サチエや。
- (P181)里中さんは妊娠後に義祖母と遊んだ
- 時が来るまで……
- (P190)トシ子さんは父の背後に、おそらく父の姉を見た
- 蚕食
- (P203)興石さんの同室となった青山の様子がもうたいへんなことに。かつ〈かわり かわり〉が〈かわた かわた〉になった
- 超-1告知
- (P219)
- 後書き
- (P220)日本の北端と南端の体験談は、同じ色合いを持つのではないかと構想する