華氏451度|レイ・ブラッドベリ:Ray Bradbury、訳:宇野利泰|早川書房: ハヤカワ文庫|2009/10/20-11/02

華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)|P338|自|5
レビばっかりボケーと見て、旦那が出勤する時も帰宅して夕食を準備するときも土曜も日曜も上の空、という奥さんじゃなくてよかったなあ

第一部 炉床と火トカゲ
(P9)
ガイ・モンターグ
(P12)焚書(ファイアマン)
クラリス・マックルラン
(P14)少女(P24)小型時計の文字盤

(P17)十七だけど、頭がおかしいんだって
(P19)ずっとむかし、火事をあつかうお役人の仕事は、火をつけるのじゃなくて、消すことだった

徒歩主義者
(P23)

(P23)「あんた、幸福なの?」

ミルドレッド
(P28)モンターグの妻(P37)〈海の貝〉を、十年にわたって耳につめつづけてきたので、彼女は読唇術の熟練者だった(P85)

(P44)「これ(タンポポ)を(あごに)こすって、花が落ちたら、あたしは目下、恋愛進行中ってことなの。わかって?」
(P48)かれは自分のからだが、ふたつの正反対のものにわかれてしまった気持ちを味わった。熱さとつめたさ。やわらかさとかたさ。ふるえているかれと、ふるえていないかれ。ふたつのかれが、それぞれ相手を圧しつけている感じだった

ビーティー署長
(P52)(P65)(P81)(P107)(P109-121)ビーティーによる焚書(ファイアマン)の起源(P212)(P231)ほんとうのところ、やつらには、なにひとつわかってはおらんのさ。あのうつくしさの真相は、責任と結果を破壊してしまうところにある(P237)

(P58)「あんたって、なんの話にもびっくりするのね?」「ぼくはこれまで、びっくりするひまがなかったんだ」
(P69)おとぎ話の本が一冊、かれの眼をひいたのだった。かれはそこに、一行だけ、ちらっと見た(P75)──時は、午後の陽光のうちに、眠りに落ちた

ストーンマン
(P69)焚書(ファイアマン)(P230)
ブラック
(P69)焚書(ファイアマン)(P230)(P259)

(P79)なぜ密告は、夜になってばかり舞いこむのだろう?
(P88)しかし、それは彼女の死をおそれたからでなく、このまま彼女が死んでいっても、おれはおそらく、泣くことはあるまいと考えたのが不快なのだ。それは見知らぬ女の死にすぎなかった
(P103)──女ひとりを、燃えあがる家のなかにひきとめておくものが──

第二部 ふるいと砂
(P141)
フェイバー教授
(P150)一年前に緑地公園で出会った、黒い服を着た老人。退職した英語の教師(P157)(P162)

(P158)車内には乗客の眼が多かったが、かれ(モンターグ)は手にした聖書を、かくそうともしなかった。あのときの幼い頭にうかんだ考えが、いままたここで、思いだされてくるのだった。できるだけはやく読めば、いくらかの砂が、ふるいのうちに、のこるのではないか。だが、いくら夢中で読んでも、ことばはすべて、かれの頭からすべり落ちていった
(P166)ぼくたちが幸福でいられるために必要なものは、ひとつとして欠いていません。それでいて、ちっとも幸福になれずにいます。それには、なにかが欠けているにちがいありません
(P167-171)われわれの社会には、三つのものが欠けておりますな
(P170)書物の場合だと、理性によって、その正否を論じあうことができるが、相手がテレビでは、そうはいかん

クララ・フェルプス夫人
(P188)(P191)(P194)
ボウルズ夫人
(P188)(P194)
ピート
(P191)フェルプス夫人の夫
ウインストン・ノーブル大統領
(P196)きれいな男の方の候補
ヒューバート・ホーグ
(P197)ウインストン・ノーブルの反対候補

(P202)“ドーヴァーの岸辺”
(P223)「なんだ。とまったところは、ぼく(モンターグ)の家のまえか」

第三部 火はあかるく燃えて
(P225)
社会改良家
(P229)

(P239)「ぼくたちは一度も、正しい意味で、火を燃やしたことはなかった」
(P245)ビーティーは死にたがっていたのだ
(P261)あんたは自分で、ばかだったといっておるが、すくなくともそれは、正しい所業を敢行するという意味でのばか者だったというわけだ
(P265)〈歩くキャンプ〉
(P270)もしもかれが望むなら、モンターグは立ちあがって、窓ぎわまで走りより、片方の眼でスクリーンを見ながら、窓をあけ、からだをのり出し、ふりむいて、自分自身がドラマ化され、叙述され、粉飾され、そしてそこに立っているのを、外がわから描かれ、小さなあかるいスクリーンに映し出されているのを見ることができる
(P281)ここ十年ばかりのあいだに、いまはじめて、星が頭上にかがやいているのを見た
(P287)一ぱいの牛乳、リンゴ、梨
(P290)むかし、ずっとむかし、クラリスはこの道を歩いたにちがいない。いま、かれが歩いているこの道を

グレンジャー
(P294)
フレッド・クレメント
(P299)
シモンズ博士
(P300)
エスト教授
(P300)
パドーヴァ神父
(P300)

(P311)「表紙を見ただけで、書物の価値をきめなさるな」

解説
(P331)佐野眞一