東京伝説4 忌まわしき街の怖い話|平山夢明|竹書房文庫|2007/11/27-11/29
|P223|自|5
整合が不明なものがあるので何度も読み直してしまう
終 の栖 - (P58)「ここは仲間が眠っている。もう二度と来るな。それとこの事を誰かに、お母さんにでも話したら必ずおまえ達の家族に悪い事が起きる。これは俺が言っているだけじゃない。ここに暮らす仲間全員が同じ気持ちだ。喋れば、必ず悪い事が起きる。忘れるな」
- 二十日鼠
- (P65)彼の話では老人は二十日鼠を手に持ち、最初はそれを撫でながら応対していたのだが、やがて自分の理屈が通らないとなると激昂し、いきなり二十日鼠の尻にストローを差し込んだのだという。「それで」「僕もびっくりして」老人はストローをくわえると苦しがって身悶えする二十日鼠を掴んだまま。「吸ったんです。チューって」
- 想い出づくり
- (P88)鼻も耳もなく口の裂けた彼は既に彼女の知っている人とは別人になっていた
- ハイヒール
- (P102)サンダルは片方だけになっていた。恐ろしい事に女の後頭部からは白い骨が覗いていた。背中一面、血まみれだった
- 税吏異聞
- (P198)帰りがけ、ゴミをやった後は鼻毛を切るように勧めた。腐乱死体を扱った刑事から教わったのだ
- 執念
- (P203)男は頭を探り、白い塊を取り出した。血糊のついたそれは、頭蓋骨の破片に違いなかった