怖い本7|平山夢明|角川春樹事務所: ハルキ・ホラー文庫|2007/11/21-11/22

怖い本 7 (ハルキ・ホラー文庫 ひ 1-12)|P206|自|5
発芸みたいな感じ。挿し絵は不要だ

十話ぐちゃぐちゃの木
(P65)わら人形を取り除いてできたスペースに血のように赤い目玉をした女の首があり、すさまじい恨みの形相で彼を睨みつけていた
十六話わたしだけ
(P96)そのままにして……次に借りる人には気の毒だけど、私がそこで地縛させてしまうから
十八話修学旅行
(P101)満田さんが振り返るとそこは壁で、巨大な曼茶羅の軸が掛けられているだけであった
十九話扉
(P107)「へたにお札を貼ったのが気に障ったんじゃない?」と、事もなげに言ってのけたという
二十二話かんなくず
(P119)「よく見ると、その子が手を動かす度におばさんの背中から透明なキラキラ光るものがシューシューって空中に伸びていってるんです」
二十六話残業?
(P135)「うちは例外がありませんから。いままで貼らなくて無事に済んだ人はいません。百パーセントです」
三十話土手
(P155)大野さんのグローブのなかにはボール大の石が残っており、本物のボールは転がった場所にそのまま落ちていたという
三十一話レジ袋
(P157)袋の口から、黒くてもさもさした丸いものが見え、思わず手を放した
三十七話おべった
(P183)顔と(おぼ)しきあたりからじゅーじゅーと蒸気がはぜ、煙があがっていた
四十一話すし詰め
(P206)彼の髪は見つからず、やがて離れにあった木魚のなかにごっそりと詰められているのを住職が発見した