『イーオンフラックス』監督:Karyn Kusama/2005/アメリカ

イーオン・フラックス スタンダード・エディション [DVD]
頭からわかることは、4ヶ月も前から訓練したというシャーリーズ・セロンのアクションがぶつ切りにされ、カメラワークでごまかしているように見えてしまう点である。つまり、誰がどんな感じでどう勝ったり負けたりしているのかよくわからないため、動体視力の低いおじさん共は、シャーリーズ・セロンの尻ばかりを眺めるしかないではないか。
胃から吸収された成分(マイクロマシン?)が脳へ作用して、地下組織と機密連絡を行う(CG描写)というディテールがある。それをまっすぐ敷延すれば、昔の夫とセックスして(間接描写)体液交換を行うことによっても、相手の思考をダイレクトに感受できる筈だ。イーオンの急な心変りについては、描写不足にもかかわらずそんなイメージで勝手に納得してしまった。ゆえに、セックスによる射精に伴い夫の精液が卵細胞に達し、そして受精卵が子宮内へ着床したことが生体反応となって脳への信号となるといった、一連のCGをしっかりと描写して欲しいと、おじさん共は考えてしまうのだ。
ころでPG13ってどのあたりの描写を指すんだろうか。