大連――美しいガーデン都市

 大連は遼東半島の最南端に位し、東は黄海に臨み、西は渤海に瀕し、南は山東半島と海を隔てて相い望む。大連は景色が美しく、交通が発達し、消息によく通じ、物産が豊富で、経済が繁栄し、いい気候に恵まれた中国北方における最も開放色が濃い都市である。今は6つの区、3つの県級市、1つの県を管轄しており、総面積は1万2574平方kmで、市街面積は2415平方kmである。人口は540万で、市街部の人口は251万である。
 年間とんと量7000万t以上の大連港は国際的に有名な天然の優れる港で、今は世界の160以上の国と地域と貿易関係を結んでいる。
 大連はまたジャンルが揃った工業都市であり、中国の重要な対外貿易の湾岸都市である。商業、金融保険業などの規模もかなり大きい。農業は穀物、野菜、果物を主としており、魚、エビ、ナマコ、アワビ、ホタテガイなどの水産資源も極めて豊富である。
 大連は美しい臨海ガーデン都市である。旅順口の日露戦争と甲牛中日戦争遺跡は中国の近代史を教えてくれる。金石灘には国立観光リゾートが設けられてある。氷峪の山水景色、安波の温泉、長海の島々はいずれも魅力のある観光地である。毎年の5月に行われる大連エンジュ大会と大連輸出入商品交易会、9月に開かれる大連国際ファッション・フェスティバル、10月の国際マラソン大会、旧正月の花火迎春大会は世界各国の観光客とビジネスマンを数多く引き付けている。
 大連の明日はますますよくなるに違いない。
(中国旅游出版社 統一書号:125032・1274 (日本語) 1999年1月第一版第一刷)