早見優とテクノポップ

ま筒見京平をひとまとまりに聞いているところだが、そのうちの一曲、早見優の「夏色のナンシー」をきいたときの衝撃は、鼻水とかよだれとか汗とかうんちとか精液とか具体的ななにかではなく、体の中心から得体の知れないカタマリがやむにやまれず飛び出てきそうな勢いであった。初めてオナニーした時の、ムズムズして感極まった寸後と「こんなねばねばがここから!」と驚く寸前の合間の浮遊した状態の感覚に近かったのではないかと推測する。もうちょい具体的に言えば「早見優好きぢゃああァぁ〜」と遠吠えしたくなった。ので、今回は小さい遠吠えで*1抑えました。
 負け犬に限らず男にも、やむにやまれず遠吠えしてしまう習性があるが、これは男性の基本仕様に“しばらく溜めてから激しく出す”という機能があるためだ。この[溜め]−[出し]があまりに短時間に行われると、肉体がそれに追いつかないので、いきおい叫ぶほかなくなる。これがいわゆる“本宮ひろ志構造”と呼ばれるものである。
 この「夏色のナンシー」が、いわゆるテクノポップ全盛の頃の楽曲だということにも気がついて、裏で入ってオフで抜けるピコピコ音がとても新鮮に聞こえる。35歳越えても発見は多いなぁ、いや35歳越えたから発見したのか。

*1:小さい前ならえのニュアンスで