ここを書くときに気にしてること

  1. 「日常」に準じて書く
  2. 思ったことを論理的に整列して書く
  3. 興味を持っていないことは書けない
  4. 中学校を卒業し得た誰もが「全員理解できるように」書く
  5. よく推敲する
  6. ありきたりの題材から自分がいちばん書きたいものを見極める

id:hizzz:20040202さんに便乗の3乗と言いたいところだが、おそらくすでに2分岐、3分岐と系統発生が繰り返されているものと私は予測するので、これはそのうちの一枝として名乗りを挙げるに留まるだろう。


の“日記”は常に過去のみ追加・更新され、いっこうに今日が書かれることはない。なぜか。私が書く文章の中でいちばん嫌いになる文章は、まさにいちばん最初に書き出したその文章なので、推敲を行えば行うほど自分が書きたい内容、表現に近づいていくべしという実感を持っているためだ。だから、こんなに短い文章なのに40分もかかってしまう。私が“文章の中”に入るために必要な時間として、まず助走が最低15分は必要だ。


学校の理科や高校の物理の時間に習った「慣性の法則」は、形而上には物質の運動法則なのだが、そうそう気軽に転職や引越しなどできない生活上の法則や、しばらく同じことを考え続けていないと頭の回転が上がらない思考の法則もまた、同様に慣性の法則で説明できるような気がする。慣性と言えば摩擦。調子よく仕事をこなしていると「あのすいません、ちょっとこれ注文しておいてくれないかなあ」とマイ仕事の慣性など無視した摩擦が発生するわけですよ、日常には! そこでにっこり笑えど腹が煮えくり返るってのは、ホラ摩擦によって発生した熱ってことじゃないですか。そこをグッと抑えてさっさと注文してまた自分の仕事に戻っても、かつての潤滑さはすでに失われているわけですね、チッ。
 と、ここまで書いたあたりで文章を書き始めて15分くらいなんですが“チッ”と書いた(キーボードで入力した)あたりの加速度なんか皆さんにお見せしたいくらいの調子の良さです。だから、どうしても、どんなくだらない短い文章をでっち上げるにしても最低15分は暖機運転しとかないとオレ的にはインターネット方面へ提出できる文章にならないわけですよ、ぶっちゃけ。でさ、こういう感じのインプロビゼイションを、仮に頭に浮かんだスピードで表現できるインターフェースがあったとしてもサ、あるいはマジ頭にチップ埋め込んだとしてもサ、物理法則そのものが変化するわけじゃないじゃない? 僕の大好きなマトリックスのように人の動きが遅く見えたり、自分の動きが他人に見えなくなるほど速かったりするという(物理法則を無視しようとする)イメージ力がまさにヴァーチャルなんだと力説されたとしても、それを受け取る脳そのものが物理法則にバリ依存していることそのもが意識外なんだから、それに早く気がついた私は、慣性の法則そのものを取り除くことができなくても摩擦を減らすことは可能に違いないってポリシーでやっているわけですよ。最初に戻ると、id:hizzz:20040202さん以前の6箇条を見てピッとひらめいたのがそれってわけ。