東京伝説10 閉ざされた街の怖い話|平山夢明|竹書房文庫|2009/05/20-05/21
|P223|自|4
なんかこう、突き抜けきれないモヤモヤ感が残るのは、その話の主人公たちの注意力が低下し、描写野が狭くなっているためである
- パンに挟め
- (P71)するとナカさんはギリッと歯を喰いしばる音をさせると尻から赤黒いものを引き抜いたのだという。「大きくはないよ。でも確かに尻から取り出したんだよ」怖くなったギンジがテントに戻っていると、ナカさんがガスコンロで洗った肉を焼き始めたという
- 麻酔
- (P138)噛みきれない肉がある。みなの手前、吐き出すわけにもいかないので頑張って食べた。五分後、ものすごい激痛がやってきた。舌だった
- 剥いてやる
- (P154)と、その時、テーブルの上に変なものが載っているのを見た。耳と……目玉だった。血の糸をずるりと引いたそれらは〈きねん〉と、血文字の描かれた白い紙の上に置いてあった