新耳袋 第十夜|木原浩勝+中山市朗|角川文庫|2008/06/26-06/27

新耳袋 第十夜 現代百物語 (角川文庫)|P301|自|5
んとか一日で読み終わらない工夫が功を奏し、今まで怪異に遭わずに済んでいる

第五話賽銭箱
(P26)「この新居は方角が悪いから茨城県にあるK神社に行け」
第七話二階
(P32)畳の下から「むぉーん」と、はっきり女の人とわかる呻きとも声ともいえない音がして、その髪の毛がズルズルズルッと、襖の下に引きこまれていった
第十話寺に預けられた理由
(P42)お寺では何か特別なことをしたのですか、と聞くと、Sさんはそれまでの表情を変えて、それは聞かないでください、と黙ってしまった
第十八話河原の子
(P62)「親父、俺ら、どうなってたんだ?」いくら聞いても、知らない方がいいと何も言ってくれない。それに運転のためとはいえ前を見つめたままこちらを見ようともしなかった
第二十話緑色の顔
(P67)その新聞紙を破くと油絵のキャンバスが出てきた。そこには、真っ黒に塗りこめられた絵の中に、ポツンと緑色の顔が描いてあった
第二十二話黄色い水槽
(P75)水を抜いて空にしてしまうと、あの腕がどこか別の水槽に出るかもしれない。そう思って魚を入れない水槽にしたのだという
第五十二話通報
(P159)「通報がありましてね。車の上に女性を正座させたまま走行して来て、マンションの広場に入ってからもずっと降ろさなかったそうだね。住人方から危ないから止めさせてほしいって、それも一件や二件じゃない。で、その女性は?」
第五十九話海中で
(P172)と、すぐ目の前を大きな影がよぎった。見ると、一台の自転車が走っている。無人の自転車が、倒れもせず、ペダルを普通に回転させながら、器用に、障害物をよけながら走っている
第六十六話真相
(P190)第一夜「幽霊屋敷と呼ばれる家」、第五夜「幽霊屋敷の写真」

(P229)当時人は、その姿を気味が悪いものとして見ていたと聞きましたが、その背中にはきれいになでられた跡が残されていました