知的ストレッチ入門|日垣隆|大和書房|2008/06/17-06/19

知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る|P221|自|4
事をする上で、自分が何に時間を取られているかが、なかなか理解できないことがある。ただし、この本を読めばそれがサクサク理解できるわけではない

序章 知的ストレッチとは
(P11)他人からはおろか、自分で自分に対して「とんでもない球」を投げ、それを打ち返す知的ストレッチを続けるためには、1、インプットとアウトプットの量を同じにする。2、うまくいった他人の方法をどんどん採り入れる。3、自分が求めるレベルにみあったインセンティブ(刺激)を自己に与える。ことが必要である
第1章 読む──ストレッチ読書術
(P25)素直に用語を理解しながら、目新しい分野の基本文献をまず5冊くらい読む。全集を読み通す。体験知を活用して読み飛ばす。その人がものごとをどう納得するか知るために全て読む(礼儀、何百もの質問作成、思考回路の把握)。付箋を付けながら本を読み、最後の5分で付箋箇所を読み返す(重要)
第2章 構える──ストレッチ書斎術
(P52)騒音への敏感さや探し物のストレスなどの、優先順位(好みの偏差値)を自覚する。10段引き出しにインデックスを付ける。奥行き15センチ×高さ22センチが収納可能ないい書棚を買う。データ・ディスクマンつきの『日本大百科全書』とキヤノンのファミリーコピアは必須
第3章 考える──ストレッチ検証術
(P85)「考える」とは、“過去の事例を踏まえる”+“リスクやベネフィットを推し測る”+“優先順位をつける”ことであり、すでに「知る」と「調べる」が手段として含まれている。レファ本、トリセツ、セミナー2時間の活用方法。自分の記憶力の特性に合わせて、きっと忘れると経験的に感じたもの、使うことがほぼ確実なものをメモする。旅行:出費メモ、行動記録、手紙(メール)。「質問をどう作るか」
第4章 創る──ストレッチ仕事術
(P111)報告をまとめる4つの要素……情報収集、分析、解釈、評価。仕事……「すでにマニュアル化された仕事」「マニュアル化しうる仕事」「当面マニュアル化しえない仕事」。何が何でも締め切りまでに完成させる体験を積む
第5章 書く──ストレッチ文章術
(P141)敢えてタダで書く(ブログ)ことの意味と、盗作と速報性
第6章 疑う──ストレッチ回避術
(P169)ウソを見破る方法……1、相手の言っていることを正確に把握する。2、そこで述べられていることと、自分の周りとのギャップを埋める。マスコミの欺瞞……狼少年、宅配新聞システム(さらにはコメント、談話)
第7章 決める──ストレッチ決断術
(P197)択一で迷わない、そこで迷うような前提をあらかじめ想定すべきだ。(手帳の使い方)。メールやFAXや手紙は即日処理(コスト判定)
おわりに
(P219)梅棹忠夫『知的生産の技術』、渡部昇一『知的生活の方法(続)』、板坂元『考える技術・書く技術(続)』、立花隆『「知」のソフトウェア』、山根一眞『スーパー書斎の仕事術』、野口悠紀雄『パソコン「超」仕事法』