東京伝説1 うごめく街の怖い話|平山夢明|竹書房文庫|2007/07/08-11/27

東京伝説―うごめく街の怖い話 (竹書房文庫)|P246|自|5
機的状況における超感覚的な認識力の存在を実感する。人間にはまだまだ可能性がある
(P5)※なお本書はハルキホラー文庫から既出の同タイトル『東京伝説』の続編であり、内容を異にした最新書き下ろしです

歌舞伎町の笛吹き男
(P46)口止め料は一円も貰わなかった、その代わりヒトリさんの〈妙薬の作り方〉を教わったという
東京プリティ・ウーマン
(P56)マユミは今でもジミーのお墓に行くことがあるという
ホームレスの人
(P62)男は足だけを拾うと口に入れ、歩き去ったという
タクシー
(P129)運転手の話では何度か携帯が鳴っていたのだという。そして突然、胸に灼けた棒を突っ込まれるような激痛が走り、気絶した…と
終末ラーメン
(P139)ウチみてえな高カロリー、高蛋白、食塩過多、化学調味料過多のラーメン週に四回も五回も喰ってみろ。尻からラードが出るぜ。だから俺は脂肪肝だって診断されて、身体に蕁麻疹が出ても懲りずに喰いにき続ける奴は写真に残すことにしてる
代償
(P159)後部座席の裏に隠れていた子供たちが溢れて彼女の元へと押しだされてきていた。ふたりとも既に人の形をしていなかった
合い鍵
(P165)まず引っ越したらすぐに鍵の本体ごと交換してしまう。それは取っておいて新たに買ったのを取りつける。後は彼氏が代わるごとに交換。出るときには取っておいたのをつければいい
廃墟
(P175)何を見たわけでも聞いたわけでもなかった。「ただ体のずっと奥のほうにあるアラームみたいなものが鳴りだしたんです」
内職
(P217)降りがけに〈ネーチャン、欲がないね。このあいだのホステスは新宿から保谷までで百羽、折ってったよ〉と言われたわ
野外
(P221)真後ろに(なた)もった男が近づいてたんだよ…。あたしがクラクション鳴らしたら二度ばかり振り回したの…気づかなかった?
フラスコ
(P245)明子のなかから出たのは腐敗しきった子犬だった