アイデア数

ンアイデア、あるいはノーアイデアで文章を書きwebへ公開する。着眼点や表現方法が独特でユニークだったら、それを読んだ人の食いつきもよく、何らかの形で具体的な反応が返ってくる。ただし、そのワンアイデア、あるいはノーアイデアに対してのリターンはない。なぜかというと、アイデアは二つ以上で初めて、何か別な輪郭を描き出そうとするからであり、さもなければ読む人にとっては何も書かれていない状態に等しいからである。一瞬琴線に触れる以上の“何か”を得ようとするか否か。
 その“何も書かれていない”文章ばかり読み、ごくありきたりのものにばかり反応しているとみるみる思考力が落ちていく。自分が考えていることは、本当に自分が考えているのか。必要十分な判断要件を集め、短時間のうちに的確な方向を指示することは、思考力なのか、単なる反射神経なのか。


イデアを出せ。ただし二つ以上。それを単に並列するのではなく、組み合わせて別な価値を生み出せ。この命題を常に己に問え。