パーフリ

:はいどうもこんにちわフリッパーでーす。
ギ:ギターでーす。
フ:ふたりあわせて。
ギ:フリッパー、アンド、ギター。ドンドンパフパフ。(間)別バージョンその2。
フ:こんにちわフリッパーです。
ギ:こんにちわギターです。いきなりだけどフリッパー。
フ:なんだいギター。
ギ:フリッパー、フリッパー、いったいどうして君はフリッパーなんだい。
フ:そうだねぼくはイルカが好きだったんだ。
ギ:なるほどぼくは今でもギターが好きだよ。
フ:ギター、ギター、だから君はギターなんだね。
ギ:そうだねフリッパー。
フ:こちらこそギター。
ギ:それじゃまたフリッパー。
フ:来年のこの日にギター。
ギ:また逢おうフリッパー。(間)別バージョンその3。
フ:はぁい! みなさんこんにちわ。フリッパーだよー。
ギ:こっちはギターだよー。こんにちわー。
フ:ねえねえフリッパー。
ギ:だからぼくがギターだって。(間)別バージョンその4。
フ:ねえギター。
ギ:なんだいフリッパー。
フ:ぼくギターのことこれからギターって呼んでもいいかなあギター。
ギ:フリッパーがぼくのことギターって呼ぶのは(時計を見る)0.5秒前以来だねフリッパー。
フ:でもギターは、一瞬前のギターとまったく同じギターをぼくはギターと呼びたいというギターの申し出を、ギターそれ自身ではなんら変化なく常にギターであるべき言うなればギターの存在そのものと、ギターとしてフリッパーの概念上に定義された架空のギターがフリッパーの認識におけるギターからの差分と呼べよう余剰とをぼくが厳密に峻別すべきぼくの自己意識にあらずと、時計を見ながらギターが答えることにフリッパーは納得できないよギター。
ギ:(間)それはつまり、フリッパーとギターが持ってるイメージが違うってことだねフリッパー。
フ:しかしながらギター、ぼくフリッパーがフリッパーとして一意的に可能と判断するフリッパーの意識そのものは、フリッパーがフリッパーでありかつフリッパーがギターでなくかつギターがフリッパーの別名にあらずと、まさにフリッパーという名前そのものがフリッパーの定義として機能することをギターがフリッパーと呼びかけるその瞬間に現前させている事態そのものとしてフリッパーが捉えた結果でしかないのさギター。
ギ:(間)それはつまり、フリッパーがフリッパーであってギターと違う人じゃないってことだねフリッパー。
フ:なるほどそれはギター、ギターの意識の特権性にギターが気が付いただけであり、現前した事態に対して解釈したとさえ言えないのさギター。それは名付けられたギターが自分自身と同義であることに気がついた瞬間に過ぎないよギター。だからギターもフリッパーも全ての解釈、経験、心理、判断、意識、老化、体脂肪、睡眠不足、頭痛、歯痛、生理痛は……、ちょっと待ってよギター。君はさっきフリッパーがギターと違う人じゃないって言ったねギター。
ギ:(間)それはつまり、フリッパーとギターが同一人物ってことだねフリッパー。
フ:それはぼくが言ったんだよギター。
ギ:違うよぼくが最初だよフリッパー。
フ:そうだよ君が最初だよギター。
ギ:まったく君は素敵だねフリッパー。
フ:とにかくぼくは無敵さギター。
ギ:(間)新ネタ『妊婦ヒロスエ』。
フ:広末さん、あの広末さん! ご結婚おめでとうござい、あの。
ギ:なあに?!!!
フ:広末さん! 一つだけお願いが、あの顔お願いします。
ギ:この顔?!!!
フ:あそれから、あの広末さん。
ギ:なあに?!!!
フ:ピースお願いします。
ギ:このピース?!!!
フ、ギ:ありがとうございましたー。ドンドンパフパフ。