映画『リーグ・オブ・レジェンド／時空を超えた戦い』

『リーグ・オブ・レジェンド／時空を超えた戦い』を六本木ヒルズで鑑賞。またしても「映画の本編は、その予告編のワクワク感を越えない」ということが証明されてしまった。私は各キャラクターに対する教養的な知識を持たないので、細かい設定などはスパッと見逃してしまうはずだから、もしかしたら楽しめないかもしれないと考えながら観た。全くその通りだった。文化として『ドリアン・グレイの肖像』を読む国と、本好きだけが翻訳された同小説を読む国とでは、根本的なキャラクター観が違っていても当然だ。老いたイギリスが死ぬ間際に「アメリカの時代だ」と言って息絶えるが、そのうちなんかの拍子にイギリスは息を吹き返すぞ、というレベルのVFXでもある。それはともかく、吸血鬼のお色気が足らなーい！（お色気フェチ）
　ロンドンやベニスの古い街並みをいろんなアングルで眺めながら思いついたが、古今東西いろんな映画で使われていたロンドンの電子情報を時系列で並べてストックしたデータベースによる、“バーチャルロケーション”的なものは可能じゃないかと思った。時代考証に基づく過去の風景・環境を可能な限り詳細にデータ化し、蓄積・共有していけば、なんかのコストが安くおさまらないだろうか。ああ、でも“バーチャルなんとか”なんてとっても嫌いな言葉！