小説の読み方 感想が語れる着眼点|平野啓一郎|PHP新書|2009/03/25-04/06
- 第1部 小説を読むための準備──基礎編
- (P11)小説を分析的に読むために、ニコラス・ティンバーゲンの「四つの質問」(メカニズム、発達、機能、進化)と、〈主語〉+〈述語〉がどうプロットに影響するかを考えてみる
- 「小さく説く」
- (P14)
- 動物行動学の基本の「四つの質問」
- (P16)1.メカニズム、2.発達、3.機能、4.進化……至近要因と究極要因
- メカニズム
- (P19)仕組み。機能の分析。書き手寄りの読み方
- 発達
- (P20)同じテーマの扱い方の変遷、プロセス。作家個人の歴史
- 進化
- (P21)社会の歴史、文学の歴史の中の位置付け。文学史的な視点
- 機能
- (P21)作者と読者との間で持つ意味。「機能」を単純化して示したものがジャンル(ミステリー、恋愛小説、SF、ホラー小説など)
- 主語充塡型述語
- (P38)主語に向かって〈←〉向きに作用する
- プロット前進型述語
- (P38)述語の記述は〈→〉向きに機能し、プロットの〈大きな矢印〉と合致する
- 第2部 どこを見て、何を語るか──実践編
- (P51)
- 異化作用
- (P90)比喩が奇妙なものであるならば、これまで知っていたものを、その奇妙なものと混同して脳が扱ってしまう手法